酒と肴

○2019年2月23日(土)

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

寝るときに部屋の石油ファンヒーターを止めたので、
室温6度というなかなか刺激的な室温の中起床。

写真奥に映っている暖房器具は重油で動く設備なので、今は動かせないらしい。
そういうのが残っているのが、また、良い。

SONY RX100M5

部屋を出て左手に進むと、突き当りに洗面所。
その左手側にはお手洗いがある。いい感じすぎる。

朝飯。塩辛は自家製らしい。
ご飯がいくらでも進む君。

熱々の味噌汁も美味。
朝飯の後はとりあえず温泉で貸し切り状態の朝風呂へ。

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下風呂を9時15分に通貨するバスに乗り、下北半島最先端の大間岬へ。

SONY RX100M5

大間岬には9時46分に到着。
ここに来るのは、2012年7月のお奈々のライブ、NANA MIZUKI LIVE UNION 2012以来。

で、マグロの時期でもないので店はほぼ閉まっていて、観光案内所もロープが張られていた。
10時を過ぎれば開くお店もあるのかもしれないが、もし空かなかった場合、
9時53分のバスを逃すと次は2時間後。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

仕方ないので、数枚写真を撮って、缶コーヒーを買って、9時53分発の
バスで折り返し下風呂方面へ。滞在時間7分のために往復1920円。
まぁ、想定していたので問題なし。

上の写真中央付近で輝いているのは鳥。カモメかな。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

下風呂の1つ前の停留所、日和岬で下車。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

歩いて先端まで行きたくなるのを我慢(^^;

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

ふのりの採取場だろうか。

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山側には大間線が走るはずだった橋が残る。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

道路上の雪はほとんど残っていない。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

この昭和感漂う配色が良い。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

雪解け水。

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こういうのに弱い。

下風呂漁港隣の「海峡いさりび公園」。

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恵比寿神社。

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ふと、見知ったお名前の看板が。

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同志社創立者 新島襄先生 寄港の地。

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1864年に3日間、下風呂に立ち寄られたとのこと。
私がこの地を選んだのは偶然だが、何かご縁を感じた。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

ガードレールに錨が良い感じにかかっていた。
近くのおじさんによると、1年くらいで錆びてボロボロになるらしい。
また、ロープは中央の棒の先端だとすぐに外れてしまうので、 錨の付け根
(写真で白いロープが巻いてあるところ)に巻き付けるのが良いらしい。
あと、遠いところに沈めて、ほかの船の邪魔にならないよう海底を這わせて船を留めるとか。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

ふむ。

時間は丁度お昼前。
街の大通りのお店に入ってみることに。

つまみがいっぱい。
昼飯用にと、鱈の生姜にと、タコの頭とトビッコの和え物、そして干しタコを購入。

宿に戻り、「大湯」へ。

「新湯」と同じ値段。

新湯はプラ券だったが、大湯は紙の券だった。
先客は2名。例によって、湯舟には浸からず、外に座って洗面器で湯を体にかけていた。

とりあえずシャワーで体を流し、湯舟へ。
新湯と違い湯舟は熱い方とぬるい方の2つある。

誰もいない熱い方の湯舟へ向かったのだが、手を入れると激熱だった。
おじさんが、「兄ちゃんこっち」と、ぬるい方に呼んでくれた。

しかしこちらも熱い。
悪戦苦闘していると、おじさんが蛇口から水を出してくれ、
蛇口に近い場所に代わってくれ、ようやく湯舟に浸かることができた。
大湯のお湯も白濁している。ヒリヒリする程の酸性が非常に良い。

浸かっては出てを繰り返すこと40分。
おじさん2名にお礼を言い、彼らより先に風呂を出た。

出るとき、番台のおばさんが「忘れ物ないようにね」と声をかけてくれた。

SONY α7RIII + Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

宿に戻り、購入した肴で一杯。
こういうのってとても良い。

続きます。

下風呂温泉

○引き続き2月22日(金)

12時30分に下風呂温泉に到着。

バス停を降りた瞬間漂う硫黄臭。
そしてこの雰囲気、実に良い。

宿のチェックインは15時から。
荷物だけ預けるにしても流石に早すぎるので、とりあえず街中を散策することに。

街のメインストリート。

民家の軒先で干されている魚。
港町に来たんだなぁという気にさせてくれる。

漁港。
特に地方の漁港が好きだ。
漁港を散歩し、疲れたらビット(係留柱) に座ってコーヒーを飲む。
カモメの鳴き声や係留された船から鳴る音をBGMに。
この時期寒いから長居はできないけど。

天気が良くて本当に良かった。

下風呂温泉。
宿は何軒かあり、頑張ってる。

一枚目の写真のゲートをくぐると、若がえりの坂が続く。
地域の小学校の閉校記念の碑で、裏には学生の名前が書いてある。

坂の途中、公民館前にて。
突然現れる階段。裏に坂があるから本来階段は不要のはず。
近くに鉄道アーチ橋と書いた標識があったので、昔線路が走っていたのかもしれない。

そう思うと、階段の左隣のこの絶妙な幅が線路跡に見えてくる。

反対側。これ間違いなく線路跡だろう。

もう少し先に進むと、鉄道アーチ橋に続く。
後で調べたところ、開通することなく廃線になった線路らしい。
荷物が多いので、この先はまた翌日以降訪問することに。

大間線は青森県むつ市の大畑線の終点大畑駅から同県下北郡
大間町の大間駅までを結ぶ計画であった未成の鉄道路線。

https://ja.wikipedia.org/wiki/大間線

到着から1時間程、重い荷物を引きずって歩いたら結構疲れたので、
公民館のロビーで休憩させてもらうことに。

あとから来たおばさまが、どこから来たの?と、気軽に声をかけてくれた。
いつもは13時で閉まるが、この日は確定申告だからこの時間でも空いているらしい。
運が良かったね、と。

その後5分ほど雑談し、14時まで公民館で待機。

ぶれてる、、。

14時を過ぎたので、大通りの売店「ファミリーショップ かねもり」で
水2Lと日本酒(300ml)とビール(500ml)を購入。
外風呂に行く間に荷物を預かってもらおうと、宿へ向う。

突き当りは外風呂の「新湯」。
通りの左右に小さな旅館が立ち並ぶ。

街中に漂う、かすかな硫黄臭。
とても良い感じの温泉街だ。

2泊3日でお世話になる、「かどや旅館」。
チェックインの1時間前なのに、部屋に通してくれた。

女将さんによると、この旅館と「新湯」は源泉が同じとのことだが、
金曜日の14時、空いているに違いないので、新湯に行ってみることに。

新湯。

350円払うと、黄色いプラスチック製の券が出てくる。
中に入り、番台のおばちゃんに渡す。

先客2名。
湯舟は一つ。中の様子はこんな感じ
お湯は白濁しており、源泉温度が95度ということもあり温度は熱め。
白い湯花が程良い感じに浮かび、私的に過去2番目に良質なお湯。
掌がヒリヒリするほどの酸性。効能はこちら

先客のおじさん2人は漁師さんの様子。
湯舟の外に座り、時折洗面器で体に湯を掛けていた。
お湯が厚いので、そうするのが井戸端会議もとい風呂会議向きなのだろう。

強烈な訛りで、数字とカタカナ英語以外はほぼ会話が全く理解できなかった。
遠いところまで来たんだなぁと実感。
こういうのも良い。

風呂上りはこれでしょう。コーヒー牛乳、120円。
熱い温泉で火照った体に染みわたる。日本人で良かった。

途中で入ってこられたおじさんが脱衣所で話しかけてくれた。
新湯の建物は来年取り壊され、バス停の前に移転するらしい。
凄い歴史を持つ建物が醸し出すこの雰囲気がなくなるのはとても惜しい。

ちなみに毎日来ているとのこと。
地区の人は150円。こんな近くに最高の温泉があるとか、羨ましい限りだ。

10分ほど雑談。
この時期に東京から電車とバスで訪問し、しかも2泊もする人は珍しいみたい(^^;

ちなみに、温泉を出る時点でも先客2名はずっと中にいた。
水分不足にならないのかな(^^;

風呂上がりのコーヒー牛乳は定番だが、風呂上がりのビールも欠かせない。
ということで、窓際で冷やしておいたヱビスを一本。
後ろに写っているのは念のため持ってきた酒だが、結局開けなかった。

再びカメラをもって散策。
先ほどの大間線の階段へ。ここがホームになる予定だったのかなぁ。

結構しっかり作られている。

あまり多くはないが、廃墟が数件目についた。

階段の下の出口。

土産屋を改造したカフェ。一度立ち寄ってみたかった。

再び漁港方面へ向かう。
何を言っているかわからないと思うが、ひたすら漁港充してきた。
これから似たような写真ばかりが続くがご容赦願いたい。


イカ漁船。
船の前方の竹、(この写真には写ってないが)後方の鈴。
無事帰ってくるためのおまじないか何かだろうか。

結局何号なんだ。

波に合わせて鳴るタイヤ。

空が良い感じになってきた。

カモメに混じってカラスも少し。

どこに行ってもこんなのばかり撮ってる気がする。

雪解けの水に映る空。

無造作に置かれた錨がたまらない。
切られたロープ、タコ用の籠、放置されたビールのケース。

自動で回って魚かタオルを乾かす機械。
錆てもう動かないのかも。

昼間はそれほどでもなかったが、夕方急に冷えてきたので、宿に戻って宿の温泉へ。
平日ということもあって宿泊客は私一人。
いつ温泉に行っても一人というのは素晴らしい。

ここのお湯も白濁しており、温度は高めの源泉掛け流し。
湯口に布の網が取り付けられていたので、湯花はほぼ無い。
ちなみにシャワーはなく、水とお湯の蛇口が一つずつある。

晩飯。このお宿はボッチ安心のお部屋食。
一日目はアワビのお刺身とアワビの姿焼き。
マスのお刺身、イカの姿煮、ナマコ酢等、どれも非常に美味だった。
自家製のアンキモや菜の花の和え物も美味かった。

アワビ。
小ぶりだけどバターが合う。

何かの魚、鯛かな?が入った鍋。

日ごろ家で自炊をしているからか、部屋でテレビ見ているだけで
自動で目の前に飯を擁してくれて、片づけてくれて、布団を敷いてくれて。
これほどの幸せは無いな。頻繁には行けないけど、また定期的に旅行に行こう。

食事中のお酒は我慢し、飯の後再度温泉へ。
丁度湯舟に浸かったところ、近所のおじさん2人が入りに来た。
ここのお湯は日によって変わるらしく、無色の日もあれば、もっと濃い日もあるとか。
濃さによって温度も違い、濃いほど熱いらしい。

家の風呂に入ったあとに、再度温まりに良く来ているとか。

タコは好きか?と聞かれたので好きですと答えたところ、
タコを出すように女将さんに言っておいてやるから、とのこと。

部屋に戻り、陸奥八仙の残りと、お店で買ったお酒を少し飲んで就寝。

続きます。